気候変動とその抑制の失敗は、今後数年間における主要なグローバル的リスクの一つであり、当社のバリューチェーン全体に影響を与える可能性があります。したがって、この問題は当社にとって重要な戦略的優先事項であり、事業の回復力を強化し、低炭素経済への移行に貢献する取り組みを推進する指針となっています。

このコンテキストにおいて、科学に基づいた野望的な気候目標を設定しました: 私たちのチャレンジは、Science-Based Targets initiative (SBTi) (科学に基づく目標設定イニシアテイブ)によって検証されており、パリ協定で定められたグローバル的温暖化を1.5℃に抑えるという目標に沿ったものです。

それぞれの分野における先駆者であるMarfrigとBRFは、この共通の目標をさらに強化しています。Marfrigは、牛肉タンパク質分野でSBTiによってそのコミットメントが認められた最初の企業であり、BRFは、森林、土地の利用、農業に関連する排出量を考慮するFLAG手法に基づいて認証された食品業界初の企業となりました。MBRFの統合設立に伴い、当社の気候目標は見直され、調和が図られ、新たな統合組織構造との整合性、そして脱炭素化に向けた共通の野望、目標調整が確実に図られました。

コミットメント

期限 状態 コミットメント 進捗
2030年 (進行中) 事業における電力の100%を再生可能エネルギー由来とする。 2025年末時点で、当社のグローバル事業における再生可能エネルギー比率は80%に達し、2030年までに100%を達成する目標に沿っています。特にブラジルではすでに電力の100%が再生可能エネルギーとなっており、トレーサビリティが確保された電力の調達により実現しています。
2032年 (進行中) 家禽および豚の事業において、スコープ1およびスコープ2の排出量を51%*削減する。
*本目標は2020年を基準年とする。
2025年において、スコープ1および2の排出量を22.6%削減し、SBTiの短期目標に沿った結果となりました(2020年基準年比)。この成果は主にスコープ2の削減によるものであり、トレーサビリティのある再生可能エネルギーの調達により、家禽および豚事業の電力消費の97%を占めています。さらに、過去に大きな影響を与えていた森林火災関連の排出抑制の取り組みも、スコープ1排出量の削減に寄与し、2024年比で21%の減少となりました。
2032年 (進行中) 家禽および豚の事業において、スコープ3の排出量を35.7%*削減する。
*本目標は2020年を基準年とする。
2025年において、SBTiの短期目標に含まれるスコープ3排出量は2020年基準年比で10.7%削減されました。これは主に、より優れた畜産管理手法の導入によるものです。具体的には、豚の排せつ物をバイオダイジェスターで活用すること、当社の支援により統合生産者が太陽光発電を導入したこと、ならびに気候制御型鶏舎(ダークハウス)での飼育が挙げられます。
2035年 (進行中) 牛の事業において、スコープ1およびスコープ2の排出量を68%*削減する。
*本目標は2019年を基準年とする。
025年のサイクルにおいて、当社はスコープ1および2の排出量を2019年基準年比で21.6%削減しました。これは主に南米における事業売却によるものです。この状況を踏まえ、MBRFの範囲を考慮した新たな気候目標の策定が進められています。さらに、スコープ2の削減は、I-REC証書によりトレーサビリティが確保された再生可能エネルギー電力の調達によっても促進されました。
2035年 (進行中) 当社のバリューチェーンにおけるスコープ3間接排出の強度を33%削減する。
*本目標は2019年を基準年とする。
2025年には、2019年基準年比でバリューチェーン排出強度が2.2%増加しました。これは主に動物調達カテゴリーに集中しており、動物の年齢が温室効果ガス排出量に大きく影響しています。

温室効果ガス(GHG)排出量管理

温室効果ガス(GHG)インベントリは、気候変動対策における基本的なツールであり、排出量を定量化し、主な発生源を特定し、一貫性のあるデータに基づいて緩和戦略を策定することを可能にします。

当社のインベントリは、範囲1、2、及び.3を熟考しており、事業活動からの直接排出量、エネルギー調達に伴う間接排出量、及びバリューチェーンからの間接排出量を包括的なビジョンを可能とします。

排出の主な発生源は農牧畜業の生産に関連しています ― 特に畜産業から発生するメタンガスに重点を置いている ― 土地利用、エネルギー消費、物流プロセスに加えて。これらの要素は、私たちの脱炭素化における優先的事項と戦略を決定づける指針となります。 

当社はPrograma Brasileiro GHG Protocol  (ブラジルGHGプロトコルプログラム)の創設メンバー27社のうちの1社であり、年次インベントリの作成において同プログラムの手法を全面的に採用し、グローバル的な測定・報告基準に沿った業務を行っています。当社は10年以上にわたり、排出量公開登録簿に調査結果を公表しており、透明性と説明責任に対する当社のコミットメントを強化しています。

当社のインベントリは独立した第三者機関によって検証されており、プログラム最高レベルのゴールドシールを取得しています。これにより、報告された情報の品質、完全性、信頼性が保証されます。

ゴールドシール

2025年、BRFはPrograma Brasileiro GHG Protocol  (ブラジルGHGプロトコルプログラム)のゴールドシールを15年連続で獲得しました。これは、温室効果ガス排出量インベントリの公開において透明性を示した企業に授与される最高レベルの認証です。一方Marfirgは、2年連続でゴールドシールを受賞しました。

私たちの温室効果ガス排出量インベントリの結果をご覧になるには、こちらをクリック してBRF統合レポートにアクセスし、又こちらをクリック してMarfrig統合レポートにアクセスしてください。

イニシアテイブ

MBRFのアクション計画は、気候変動の課題に対する当社の具体的な対応策を示す4つの優先分野に分かれています:森林破壊のないサプライチェーン、低炭農牧畜業、エネルギー転換及び効率的な運営、そして私たちは既にその方向へ具体的な措置を講じています。

森林破壊や転換のないチェーン

MBRFは、2025年までに、直接的及び間接的の両方において、森林破壊や転換のない、100%モニタリングされたサプライチェーンを確保することにコミットメントしています。

このコミットメントは、「Programa Verde+」(グリーン+ プログラム)を通じて具現化し、当イニシアテイブはチェーン全体のモニタリングを強化し、厳格な社会環境基準を確保し、低排出生産稼働を促進します。

生産・保全・包摂という原則に基づいて構成されたこのプログラムは、以下の三本の支柱に支持されています: モニタリング及び追跡可能性の先進的なテクノロジー;  生産者の育成のための技術支援; 

及び持続可能な慣行の導入を促進する財政的仕組み。

ハイライト:

  • 森林破壊のないチェーン
  • 直接的及び間接的サプライヤーのモニタリング
  • 直接的及び間接的家畜サプライヤの100%追跡可能性
  • 直接的及び間接的穀物サプライヤの100%追跡可能性

低炭農牧畜業

MBRFは、科学、イノベーション、そして生産者への支援に基づいた戦略により、生産チェーン全体における排出量削減において着実に進歩を遂げています。

牧畜業においては、生産効率を高めるための遺伝的改良を推進し、腸内メタンを削減する栄養添加物を採用し、ブラジル農牧畜業研究公社(Empresa Brasileira de Pesquisa Agropecuária – Embrapa)の低炭素プロトコルによって検証された手法に従っています。養鶏・養豚のチェーンにおいては、統合型養鶏場での太陽エネルギーの利用と、家畜糞尿を再生可能エネルギーに変換するバイオダイジェスターの導入を推奨しています。これらのイニシアテイブは、直接的及び間接的サプライヤーに対し、技術支援、資金援助、社会環境モニタリングを提供し、追跡可能性を強化し、低排出システムへの移行を促進する「Programa Verde+」(グリーン+ プログラムと連携しています。

MBRFは、この統合的なアプローチにより、グローバル的な気候変動問題に対応した、より効率的で持続可能なサプライチェーンを構築します。

ハイライト:

  • 統合生産における家禽飼育の61%が太陽光エネルギーを使用
  • 低炭素およびカーボンニュートラル製品のポートフォリオ
  • 低炭素牛肉およびカーボンニュートラル牛肉のプロトコル
  • 牛におけるメタン排出削減のための飼料添加物の使用
  • 遺伝的改良
  • 在来森林の再生および牧草地回復のためのパートナーシップ

エネルギー転換

MBRFは、よりクリーンで効率的なエネルギー構成への移行を推進することをコミットしています。

この取り組みの一環として、当社は2030年までに電力の100%を再生可能エネルギー源から供給するという目標を設定し、あらゆる事業活動における低炭素ソリューションへの行動を強化しています。

この目標を達成するために、私たちは再生可能エネルギー発電への投資を強固な形でに増加してきました。2021年以降、当社はリオグランデ・ド・ノルテ州のカジュイナ風力発電所(Complexo Eólico Cajuína, no Rio Grande do Norte)やセアラ州の太陽光発電所(parque solar no Ceará)など、大規模な風力発電及び太陽光発電プロジェクトを開発するためのパートナーシップを構築してきました。これらのプロジェクトはいずれも、当社の施設への電力供給を目的としています。これらのイニシアテイブは、当社の気候目標に沿った、再生可能で競争力のあるエネルギーを確保するという当社の戦略を強化するものであります。

さらに、当社はエネルギー構成の供給源の多様化を進めています。その中でも、ユーカリの植林地から得られるバイオマスは際立っており、当社の指標の改善に大きく貢献しています。主に生産工程における蒸気発生に用いられるバイオマスは、温室効果ガスの排出量を削減し、操業のエネルギー効率を高めます。

ハイライト:

  • エネルギー構成の90%が再生可能エネルギー源
  • 植林面積27,000ヘクタール
  • 電力消費量の50%が再生可能エネルギー源
  • 自家発電型エネルギーパークへの投資

操業効率

MBRFは、それぞれのプロセスの効率化と操業活動による環境負荷の低減に継続的に取り組んでいます。

当社は、サプライチェーン全体において、資源利用の最適化、生産性の向上、排出量の削減を実現するテクノロジーを導入しています。

これには、廃水処理及び廃棄物処理の改善、冷蔵・冷凍・輸送技術の進歩、そして当社の施設及び配送センターにおけるより効率的なソリューションの導入が含まれています。

プロセスの最適化とエネルギー消費量の削減を常に目標として、新しいテクノロジーやサプライヤーの探索は絶えず行われています。

エネルギー効率の向上は継続的なプロセスであり、絶え間ない改善と革新的な解決策への積極的な姿勢が必要だと考えています。

私たちのガバナンスは、この動きにおいて不可欠な役割を果たしており、テーマについて議論し、目標を定め、結果を統合的に監視するためのフォーラムを構築しています。

これらのイニシアテイブは、業界における最良の環境慣行に沿った、より近代的で効率的な事業運営への当社のコミットメントを強化するものであります。

ハイライト:

  • エネルギーの有効利用プロジェクトへの投資
  • エネルギー・エクセレンスプログラム
  • 廃水処理及び廃棄物処理への投資